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万引きの文化史

万引きの文化史 (ヒストリカル・スタディーズ03)

万引きの文化史 (ヒストリカル・スタディーズ03)

万引きというものが存在することは、もちろん知ってました。
でも自分がやろうなんて、みじんも思ったことがないので、
はるか遠い世界の出来事のようでした。
宇宙人がやってることのようでした。
それが数年前知り合った、20代後半女性の話を聞いたことで、
一気に身近なものになりました。
彼女は高校生の頃、友達とゲーム感覚で何度か万引きをしてたというのです。
その話を、別にこちらが聞いたわけでもないのに自分から話してくれる。
「ちょっと悪いことではあった」と今では思ってるようだけど、
それも「若気のいたり、テヘ!」程度の罪悪感。
かなり驚きました。その罪悪感の薄さに。
そして、そうか、万引きって身近な出来事なんだなと、初めて実感しました。
彼女、旦那さんの職業を考えると、いくら昔の話とはいえ、
そんな過去をあまりペラペラ喋らない方がいいとは思うんですがね。
地元で結婚してるし。




で、ある日こんな本を見かけたので、読んでみたというわけです。
アメリカにおける考察なので、日本にあてはまらない部分はあると思うけど、
万引きにこんな様々な側面があるなんて知りませんでした。
その歴史、文学・思想などへの影響、革命としての万引き、治療や防止策について、
セレブの万引きは社会に(一部)受け入れられても、
一方で貧しい人の万引きは厳罰に処される現状等々。
万引きに対する嫌悪感は変わりませんが、
ただひとつの見方だけで済む問題ではないってことは、よく分かりました。






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