その日暮らし

精神的その日暮らし

四人の交差点

四人の交差点 (新潮クレスト・ブックス)

四人の交差点 (新潮クレスト・ブックス)

舞台は19世紀末から20世紀末の100年間、
フィンランド北部の小さな村。
ある家族の愛と孤独と秘密の歴史を、四人の視点から描いた物語。



2014年に発表され、
フィンランドではベストセラー・ランキングで13週連続1位に輝いたという小説。
すごいな。
この重苦しい話で連続1位ってすごいな。
面白かったです。
登場人物たちの苦悩や孤独がひしひし刺さって痛いけど、
あとフィンランドの厳しい寒さもひしひし刺さって痛いけど、
凛と冷たい空気が香ってくる。
四人の語りが順番に出てくるのですが、時間が行きつ戻りつし、
何度もページを戻っては確認することになるため、
読むのに時間がかかるけども、それも楽しみ方のひとつなのでしょう。
ただ、フィンランド人なら誰でも知っているのであろう、
文化・風土・歴史・法律・空気感、
そういうのが日本人にはピンと来ないので、
いま一歩踏みこめない感はあり。
(サウナさえイメージできないんじゃね・・・)



四人つまり四つに分けられた章は、さらに40近くの節に年ごとに分けられているのだけど、
それぞれの節のタイトルが道の名前になっていて、
それらは筆者の故郷の村(町?)に実在する(した)ものなんだそうである。
ずいぶん変わった名前の道がある(あった)んだなあ。
それだけで詩的。






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