その日暮らし

精神的その日暮らし

ささやかだけれど役に立つこと

ささやかだけれど、役にたつこと

ささやかだけれど、役にたつこと

レイモンド・カーヴァー著。村上春樹訳。
村上さんが1980年代にカーヴァー作品を日本に紹介したらしい。
この本は、カーヴァーの複数の短編集から、
村上さんが何作品かセレクトしてまとめた短編集。
面白いし、上手いなあ、とうならされる作品たちでした。
特別な出来事があるわけではない日常、
しかしどこかスリルに満ちている。
わずかなズレですべてが崩壊しそうな危うさを秘めた日常。
そんなものが鋭い視点で描かれてます。
後半の作品は暗めだから、前半の「隣人」が私は好きだな。
あと「私にはどんな小さなものも見えた」も良かった。
後半の「メヌード」は確かに暗いし救いがないけど、これ自業自得じゃね?と突き放し気味。
読みながら、村上春樹作品の匂いをすごく感じました。ところどころ似てる。



ところで表紙に、作者の名前より訳者の名前を大きく表示するのはやめて頂きたい。
いくら日本ではその方が消費者の目に留まるとはいえ。






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