その日暮らし

精神的その日暮らし

鹿の王

鹿の王 1 (角川文庫)

鹿の王 1 (角川文庫)

2015年に本屋大賞を取った長編小説。文庫で4巻組。
作者はNHKでドラマ化してる「精霊の守り人」などで有名な人ですね。



戦で捕らわれ、奴隷として過酷な岩塩鉱で働かされている男・ヴァン。
ある日岩塩鉱で謎の病が発生し、皆が死んでいく中、ヴァンだけが生き残る。
もう一人生き残った見知らぬ幼子を連れ、ヴァンは行く当てもなく旅立つ。
ヴァンと幼子の運命は、そして謎の病の正体とは・・・!?



ジャンルとしては異世界ファンタジーなんだろうけど、
なんかそれだけではくくれない気もする。
今ある世界のどこか、または過去のいつかに、
実際起こった(起こっている)かのような出来事が起き、
実際に存在していた(存在している)かのような民族が登場するからだろうか。
作者が文化人類学者だからこそのリアリティー。
主要なテーマが病と人間との関わりや、生と死についてなので、
ファンタジーという言葉から想像するような、
血湧くハラハラドキドキなストーリー展開は少なく、
医学と哲学を大量に混ぜてゆっくりコトコト煮込んだような物語。
細かい感想言いたいが、ネタバレになるので言えません。
終盤でタイトルの「鹿の王」の意味を知った時、
読者はハッと息を呑むであろう。
ここまで世界観を作りこむって、並大抵のことではないよなあ。
すごいよなあ。
なかなかここまで書けないよ。
鹿の王 2 (角川文庫)

鹿の王 2 (角川文庫)

鹿の王 3 (角川文庫)

鹿の王 3 (角川文庫)

鹿の王 4 (角川文庫)

鹿の王 4 (角川文庫)







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