実家に泊まった日のこと。
夜、一階へ下りると、冷蔵庫を開け閉めする音がします。
見ると祖母が缶ビールを出して、一生懸命開けようとしてました。
手でプルタブを引いて開けられるのに、
知らないのか、できないのか、
ハサミで開けようとしている・・・。
もしかしたら、ハサミでプルタブを引き上げようとしてたのかもしれないけど。
ここにも書きましたが、
以前祖母がビール飲もうとしてるのを止めたら、
穏やかな祖母がひどく怒りだしてビックリしたので、
今回は止めたりしない。
ちょうど母が来たので、一応確認はしたけど。
ちなみに前回も書いたけど、祖母が飲もうとしてるのはノンアルです。
本人は普通のビールだと思ってるから、それで良いのです。
母が缶を開けてあげて祖母に渡すと、
祖母は「コップに入れてほしい」と言います。
母がコップに半分くらい入れて渡すと、
「もっとちょうだい」
母は不満げな顔でビールを足し、祖母に渡します。
「ええやん、どうせノンアルなんだから、ばあちゃんたくさん飲んでも」
と私が母に言うと、
「でもビールって冷たいでしょ。急に飲んだら体に悪い・・・」
「ああ、なるほどね」
うなずいた瞬間、後ろでジャーとポットからお湯を出す音。
二人が振り向くと、なんと祖母、
ビールの入ったコップにお湯を注いでるではありませんか!!
「うげっ・・・」
私は下戸なので、ビールの味は分からない。
でも酒好きな人の話を聞く限り、ビールを、それもノンアルを湯で薄めたら、
マズくて飲めたものではないんじゃなかろうか。
しかし祖母は嬉しそうにそれを飲んでます。
おそらく、ビールを一口飲んだ祖母は「冷たいわ」と思ったんだと思う。
「冷たいから、お湯を入れて温めましょう」
そういう単純な図式なんだと思う。
そして味覚がだいぶ老いてきてるから、マズくても気にならない・・・。
「こないだねえ、おばあちゃん、ヤクルトをチンして飲んでたのよ」
と母。
「うげっ・・・」
私は以前、ポカリスエットか野菜ジュースか、どっちだったか忘れたけど、
冷蔵庫で冷えたものしか手元になく、
私は冷えたものが苦手なため、
「ちょっとくらい温めても味は変わるまい」
とコップに移し替えて軽くチンしてみたことがある。
・・・・・・くっそマズくて、とても飲めるシロモノではなかった。
ヤクルトのチンも、似たようなマズさではないかと想像します。
飲んだことないけど。
試したくもないけど!
まあ、湯で薄めたビールだろうと、温ヤクルトだろうと、
本人がおいしく飲めるのなら、なんだっていいのかな・・・。
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