その日暮らし

精神的その日暮らし

幻の女

幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))

幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))

ヘンダースンは妻と大喧嘩をして、家を飛び出した。
苛立ちながら入った店で、彼は奇妙な帽子をかぶった女に出会う。
名前も住所も知らないその女と、食事をし、カジノ座へ行き、別れ、
家へ帰ったら、妻が絞殺されていた。
それもヘンダースンのネクタイによって・・・。
彼のアリバイを証明できるのは、どこの誰とも知らぬ帽子の女だけ。
果たして彼の運命は・・・!?







戦後すぐ、江戸川乱歩が熱烈に賞賛したというミステリ。
とても面白いという評判を聞いたので、読んでみました。
うん、楽しめたことは楽しめた。読者を引きこむ手法も上手いなあと思った。
けど・・・個人的にはちと物足りず。
途中が中だるみに感じられて・・・。
好みの問題もあると思うのですが。
あと、ヘンダースンの妻に対する態度が、私の価値観では納得できないものだったので、
どうしても彼に感情移入できなかったのは痛かった。
彼のアリバイを証明するための話なのに、「こいつ勝手だ。死ねばいい」とか思ってたら、ね、
物語の中に入りこみにくくなるよね。
でもこの小説を愛好する人は多いようなので、これも好みの問題なんだと思います。






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