占いの力

占いの力 (新書y)

まだ調べもの中。
2004年発行の本なので、ネタは少し古いですが、
占いに対する批評を面白く読みました。
表現とか、占いと関係ない著者の主張とかに、好きになれない部分はあったけど、
雑誌や占い師に容赦なくツッコむ姿勢は良かった。



最もなるほどと思ったのが、
占い記事には、占い師の主義主張が色濃く出る、という分析。
例えばある女性誌の占い企画を丁寧に読むと、
相談事においても恋愛においても年上偏重、
最新情報や最先端のものなど、新しいものに対する強い嫌悪、
転職や転居は必ず気乗りしないものであるという前提、
などの主張がまんべんなく見られるらしい。
占いはもちろん、占い師が受けた「天意」を述べるだけのもののはずなのだが・・・。
占いなんて当たらないただの娯楽、と思っていたけど、
そんなものを越えて、占いは、それを読む女性たちに、
“女とはこういうものである”“女はこうすべき”
という（古くさい）規範を、長年かけてすりこんでいるのではないか、と言われると・・・。
なんか怖くなってきた。






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