現代人が古代中国にタイムスリップしたという設定で、
古代中国の一日の生活を丁寧に解説した本。
こういう研究は過去にあまり無いそうで、
著者は、すでに研究者なら当然読んでいるであろう史料を、
もう一度丹念に読み直し、生活の細部をピックアップしたのだそう。
巻末で、こういう研究にも意味があるということを熱心に主張されているけど、
そりゃあ意味があるでしょ・・・と素人は思うんだけど。
そんなに軽視されてるの？庶民の日常生活の研究って。
対象とする時代は、
私が興味を持つ、戦国時代～三国志時代（メインは秦漢時代）。
へー。漫画「キングダム」のキャラたちは、こんな生活してるのねーと。
でも、2000年以上も前なのに、なんか感覚的に近いというか・・・
そういう部分も多い。
重要な文書の封緘の仕方の工夫にへえーとなったり。
とんでもないモノがお墓から出土してたり。ホントなんであんなものが一緒に埋葬されてたの？
「玉台新詠」という、恋愛などの女性の気持ちがたくさん書いてある史料があるんだねーとか。
知らないことばかりで面白かったです。
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