その日暮らし

精神的その日暮らし

菓子ってる

今年4月あたりからガクンと弱ってしまった実家の祖母。
足元がおぼつかなくなり、字もうまく書けなくなりました。
夏は特に、厳しい暑さで祖母はますます弱ってしまってました。
「これは先が長くないかな」
と思っていたけど、秋になるとちょっと元気になってきました。
元気になると、自分で家の中をうろうろし始めます。
そして台所に行き、例のごとく食べ物を物色し始めます。
お菓子・みかんを、ポケットに詰めてごっそり自分の部屋へ。
テレビを見ながらパクパク食べます。
食べることは、良い事です。
特に祖母のように高齢になると、食べなくなった時がおしまいの時です。
しかし、のべつまくなし菓子などをポケットに入れ、自室に持って行くのは困るのです。



困る理由1
自分で食べる量をコントロールできない。
認知症が進んだ祖父はすごかった。
食べ物を見るととにかく食べたがっていた。
祖母はそこまでは至ってないけれど、自分でコントロールできない以上、体調不良につながる可能性がある。



困る理由2
他の人が食べるぶんがなくなる。
ある日の昼に、来客に頂いたお菓子。
夕方、父が食べようとふたを開けたら、ごっそりなくなっていて・・・。
ばあちゃんは、みかんが大好きなので、みかんの減りもものすごい。
買ってきたみかんが、どんどんなくなっていく。
ばあちゃん、みかんは結構高いのよ!



困る理由3
これが最も大きい。
祖母は自室に持って行った食べ物を、すぐ食べずに貯蔵するのである。
袋に入っていて賞味期限が長い菓子は、まだいい。
消費期限が短く、とっくの昔に切れたまんじゅうが大切に保管されていたことがある。
そして今はみかんのシーズン。
貯蔵場所となっている、古新聞を重ねた下の空間にガサ入れすると、
食べ終わったみかんの皮が、ティッシュにくるんで山と積まれている。
いつ食べたものかは、分からない。
むいたけど、まだ食べていないみかんも貯蔵してある。
古新聞を重ねた下、掃除なんかしない汚い場所にである。
いつむいたものかは、分からない。
むいてないみかんも、ある。
いつ持ってきたものかは、分からない。
とりあえず、むいてないのは回収、むいて貯蔵のものは食べてもらい、皮はちゃんと捨ててもらった。
先日は、衝撃の発見。
食べかけのチーズが貯蔵されていた。
チーズ・・・それは冷蔵保管すべき食品。
いつから祖母の部屋に、常温保管されているのだろう?
それも古新聞を重ねた下の、汚い場所に・・・。
恐る恐る、臭いをかいでみた。
腐敗臭は、しない。
けど、祖母にいつからここにあるのか聞いても覚えてるわけないし、
聞いたら食べてしまうだろう。
92年間鍛えられた祖母でも、腐ったチーズを食べるのはさすがにヤバイだろう。
そういうわけで、もったいないけど捨ててしまった。




このように管理がめんどくさいから、食べ物を自室に持って行ってほしくないのです。
自分で歩いて台所に行き、食べ物を物色できるのは、元気な証拠なんだけども。
私たちにできるのは、貯蔵場所を定期的にチェックすること。
こうして、祖母の部屋の家宅捜索という仕事が、母に増えるのであります。






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