- 作者: 荻原規子
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2017/04/19
- メディア: 単行本
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光源氏死後の話で、
源氏の息子(実は父親は源氏ではない)の薫大将および、
源氏の孫の匂宮と、
不遇な境遇にあるたぐいまれな女性たちとの入り乱れる恋模様の物語。
まあ、言わずもがなですが、現代の感覚からすると、
「なぜそこまで恥じ入る!?なぜ自分の意見を言わない!?」
「泣いてばかりいないではっきりしろ!男も女も!」
と限りなく思うわけですが、それを言ってたら平安文学は読めない。
さらに気になるのは、
男性が高貴な身分で容姿端麗であれば、
ある時は女房(高貴な女性に仕える女性)たちの画策により、
ある時は男性の策略によって、
女性の同意がまったくないのに夜忍びこんでアレコレしても、
全然責められない、むしろロマンティック扱いな点です。
現代の感覚からすると、どう考えても犯罪・・・
と限りなく思うわけですが、それを言ってたら平安文学は読めない。
しかもそれで女性の側が不義密通とか言われてもねえ。
あと、終わり方が尻切れとんぼなのが気になる。
そこで終わるの!?この後どうなるの!?
苦情を申し上げたくても、作者は千年も前の人である。
改めて思う。
千年前にこれほどキャラの立った面白い物語を書いた人は、
すごい文才があったのだなあと。
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