その日暮らし

精神的その日暮らし

地図に仕える者たち

地図に仕える者たち

地図に仕える者たち

科学や科学者たちを中心に、その周辺の人々を情緒豊かに描いた中編小説集。
表題作「地図に仕える者たち」の主人公は、
19世紀後半、ヒマラヤ山中で測量をしている。
過酷な自然や孤独な人間関係の中、彼が心の支えにするのは妻からの手紙だった。
しかしヒマラヤでの長い生活の中で、彼の人生に対する考え方は次第に変わっていく・・・
というストーリー。
どの作品でも登場人物の心情は込み入っていて、
容易に読者に分からないので、さらっと読めるタイプの本ではないかも。
ほとんどの作品で“体の欲望”が、
わずかながらもあけすけに描写されているのは、
科学(理性や文明?)との対比だろうか?
古くさく、時に聖書にしばられている昔の科学に、
現代の私たちは苦笑いするけれど、
では現代の科学が絶対に正しく合理的かというと、
それは誰にも分からないのかもしれない。






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