その日暮らし

精神的その日暮らし

星の民のクリスマス

星の民のクリスマス

星の民のクリスマス

ある歴史小説家が、4歳の娘のために、他愛ないお話を書いてプレゼントした。
父親の方はその物語をほとんど忘れていたが、
娘が10歳になる頃には、その物語は娘の一部となっていた。
そしてある夜、娘は失踪した。
父親の書いた物語の中へと・・・。



なんとなく気になって手に取ったら、
2013年日本ファンタジーノベル大賞受賞作だったので、
即決で読むことに決定。
以前、同賞の大賞と優秀賞作品を読み漁った時期があるので懐かしい。
ファンタジーノベルといっても、フワフワした剣と魔法の世界でなく、
殺伐、時に陰惨なのがこの賞の特徴。
森見登美彦太陽の塔」のようにスパーンと明るいものもあるけど)
この小説も、導入部こそ4歳の娘に書かれたほんわか童話なのに、
すぐに殺伐としてきて、どす黒い人間心理が出てくる。
いやいやでも面白かった。
この作りこんだ世界観はすばらしい。
さすが大賞を取っただけのことはある。






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