その日暮らし

精神的その日暮らし

【読書】史記8.列伝四

 

史記8 列伝四 (ちくま学芸文庫)

史記8 列伝四 (ちくま学芸文庫)

 

 わーい、やっと列伝読み終わったぞ!

 

史記」は、
本紀、書、表、世家、列伝
から成っているのですが、
読みやすいのは本紀、列伝だと聞いているので、
書、表、世家、に手を出す勇気はちょっとないな・・・。
というわけでこの文庫シリーズも2~4巻は読んでおりません。
まあ、本紀、列伝だけでもじゅうぶんマニアックだと思うから許して!
 
 
この巻で面白かったのは、大宛列伝。
漢の時代の西域のことが書かれています。
世界史で習ったまんまだ~。
世界史の授業が、史記を基にしてるだけなんだけど~。
ああ西域・・・心躍る西域・・・
しかし踏み入るのは命がけ以外の何物でもない西域・・・。
 
 
史記を読んでいて何に驚くって、
2000年以上前に書かれたもの(の翻訳)なのに、
感覚的にすらすら読めることです。
ということは、2000年前というと、なんとなく“野蛮”であり、
現代の我々は“文明的”というイメージがあるけれど、
実はあまり違いはないのではないか。
2000年前に書かれた文章が、さほどの引っ掛かりもなくすらすら読めるということは、
現代の人間も2000年前の人間も、あまり変わらず、
我々は2000年の間に、特に進歩(進化?)したわけではないのではないか。
多少の人権意識は芽生え、
多少自然の仕組みが分かるようになり、
多少病気も治せるようになったけれど、
根本的に変わってないのではないか。
 
 
デマに簡単に踊らされ、
お目当ての商品がないと無力な店員に暴言を叩きつけ、
自分が良ければまわりに病原菌を振りまいても構わない。
そんな現代人はじゅうぶん野蛮ではなかろうか。
過去の人々を、無知と笑うことはできないのではなかろうか。
 
 
2000年以上前の書物は、実にいろいろなことを我々に教えてくれる。
長い年月を生き残ってくれて、ありがたいことです。
 
 
 
 
↓↓広島ブログ、参加してます。一日一クリックお願いしま~す(^^)/
http://www.hiroshima-blog.com/wj.php?cd=01ix